慢性腎臓病は、慢性に経過する(長引いて治りにくい)すべての腎臓病のことをいいます。「CKD(Chronic Kidney Disease)」とも呼ばれ、現在、日本では実に20歳以上の成人8人に1人がかかっており、「新たな国民病」ともいわれています。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病から腎不全に至るケースが年々増えており、誰もがかかる可能性のある病気です。腎臓は老廃物を排泄し、身体の電解質の濃度を一定に保つなど、身体を正常な状態に保つために多くの役割を担っています。そのため、慢性腎臓病によって腎臓の機能が低下した状態が続いていると、さまざまな病気のリスクが発生します。
慢性腎臓病は、初期には自覚症状がほとんどないため、病院を受診したときにはかなり進行していることがあります。早期発見が重要ですが、それには定期的な健康診断による尿や血圧の検査が必要です。少しのサインも見逃さず、早期に発見し、適切な治療を行うことが大切です。